第175回 やまじの森 自然観察会報告
日 時:2025年10月18日(土)
天 候:曇り
テーマ:木の実・草の種
参加者:22名
コース:ヤマモモ広場(集合) → 林道 → WC → 北歩道 → 三叉広場 →林道 → ヤマモモ広場(解散)→ 変電所前
やっと森歩きに快適な気候になり、初参加の5歳男児を含む22名でヤマモモ広場を出発しました。林道沿いのシロダモは前年の花の実が来月には赤く熟し黄色の花が同時に見られます。マツカゼソウの花は実になっており、葉を揉んで香りを確かめました。大曲のオオバウマノスズクサの実は茶色に枯れてぶら下がり、ジャコウアゲハの蛹(お菊虫)は見つかりませんでした。その側のスルガテンナンショウのトウモロコシ形の艶やかな緑色の実は赤く熟しても有毒です。第2管理道入口のアケボノソウ群落は鹿害のせいか今ではわずかに残るだけになり、アキチョウジも減ってしまい残念です。WC周辺ではツクバネの実、ナナカマドの実、エリマキツチグリ、キッコウハグマの蕾などを観察し、北歩道に入るとコウヤボウキの花があちこちで咲き始めていました。1年枝の先端に付く花は微かな甘い香りがします。地面に赤い実が何個も落ちており見上げると、アオハダの緑の葉の間にたくさんの実が見えました。三叉の手前のウラジロノキはリンゴ属、実をかじってみた男の子の感想は酸っぱい!でした。三叉の渓流沿いの数株のアケボノソウの花を楽しみ、昼食休憩をとり、帰路の林道脇ではサルナシの実が多数ぶら下がっているけれど手が届きません。数日来の降雨のせいで何種類もの色とりどりのきのこが見られました。ヤマモモ広場での解散後、変電所前の空き地でススキの根に寄生したナンバンギセルの花を見、秋の観察会を終えました。
【観察したもの(下見を含む)】
[木の実・草の種]:アオキ、アオハダ、ウリカエデ、オオウラジロノキ、コアジサイ、コナラ、サルナシ、シロダモ、シロモジ、ソヨゴ、ツクバネ、ツルアリドオシ、ナナカマド、フユイチゴ、ミズキ、ミヤコイバラ、ミヤマシキミ、ヤブコウジ、ヤブツバキ、ヤブムラサキ、ヤマウルシ、スルガテンナンショウ、チヂミザサ、ハイチゴザサ、ヒメジソ、ミズヒキ、ヨウシュヤマゴボウ等
[咲いていた花]:コウヤボウキ、アキチョウジ、アキノキリンソウ、アケボノソウ、ガンクビソウ、コメナモミ、ナンバンギセル、ノコンギク、キッコウハグマ(蕾)、センブリ(蕾)、センボンヤリ(閉鎖花)
[きのこ]:カイメンタケ、カラカサタケ、キイボカサタケ、シロイボカサタケ、シロソウメンタケ、ツチカブリ、ツチグリ、エリマキツチグリ、ハナオチバタケ、ベニヒガサ等
[鳥の声]:カケス、コゲラ、ハシブトガラス、ヒヨドリ、メジロ、ヤマガラ
[その他]:アサギマダラ、アオイトトンボ、ヤママユ、カナヘビ、タゴガエル、サワガニ

アキチョウジ

フユイチゴ

アケボノソウ

コウヤボウキ

アキノキリンソウ

ヤブコウジ

ヤマウルシ

シロモジ

オオウラジロノキ

ナナカマド と シロモジ

ナンバンギセル

ヤママユ
投稿者プロフィール

-
猿投の森づくりの会は、公益社団法人 日本山岳会 東海支部内のグループです。愛知県瀬戸市と豊田市にまたがる猿投山の北西麓の森で、森の保全や有効利用を目的に活動しています。
お問合せはこちらから
https://form.run/@sanage-morizukuri-iwVgZ9uz6hab4gbMx9kV
最新の投稿
- 2025年10月26日活動記録定例作業報告(人工林グループ)
- 2025年10月26日活動記録定例作業報告(雑木林グループ)
- 2025年10月26日活動記録定例作業報告(東大演習林)
- 2025年10月25日活動記録臨時作業報告(猿投山山頂の枯死木伐倒)


