第177回 やまじの森 自然観察会報告

日 時:2025年12月20日(土) 
天 気:小雨
テーマ:照葉樹
参加者:12名

コース:ヤマモモ広場(駐車場)→シャラノキコース→サルナシ湿地→第一管理道→林道→ヤマモモ広場→遊歩道、堰堤→カゴノキエリア→ヤマモモ広場

 生憎の小雨の中の自然観察会となった。今回は初参加20代のSさんが参加され、観察会の雰囲気も雨雲の中、明るさを感じたものであった。
 早速、シャラノキコースに入るとムベ、ヒイラギ、ネズミモチ、ナワシログミとツルグミの雑種と言われているウラギンツルグミ、ツブラジイ、アラカシ等が見られ、コナラ、アベマキやタカノツメ等の落葉が積もった中を気持ちよく歩き、シロモジの枯葉が枝に残る景色の中、厚くて照りのある葉を持つ常緑広葉樹を観察して歩いた。
 遊歩道脇にはヒイラギの白い花、ソヨゴの赤い実が雨の中で一段と輝いていた。サルナシ湿地を抜けるとシラカシとアラカシの葉の違いを手にもって確かめた。
 第一管理道に入ると足元にフユイチゴが多く見られ、ナンテンの赤い実も確かめることができた。林道から少し離れた場所にはミヤマシキミの赤い実が見られ、林道脇のモッコクは葉柄の赤みを確認した。雨も止み、ヤマモモ広場の上流にあるカゴノキを見に行く途中一面に広がったウラジロの葉は壮観であった。
 カゴノキの切り株にコフキサルノコシカケがあり、初めて目にするものであった。また、カゴノキの脇にはリンボクが高く伸び、いつ伸びたのかと思うほどであった。

 ヤマモモ広場に戻り、青空が望めるようになった中、昼食を頂き、再び小雨がぱらつき出したので、観察会を終了とした。

【確認した照葉樹】:30種類
 アオキ、アセビ、アラカシ、イヌツゲ、ウラギンツルグミ、サカキ、シキミ、シャシャンボ、シラカシ、シロダモ、スイカズラ、ソヨゴ、タブノキ、ツクバネガシ、ツブラジイ、ナワシログミ、ナンテン、ネズミモチ、ヒイラギヒサカキ、フユイチゴ、マンリョウ、ミヤマシキミ、ムベ、モッコク、ヤブツバキ、ヤブニッケイ、ヤマモモ、カゴノキ、リンボク、(下見時:テイカカズラ)

【鳥(の声)】:10種類
 ヒヨドリ、ウソ、シジュウカラ、コゲラ、メジロ、ヤマガラ、ハシボソガラスウグイス、ルリビタキ、カケス

投稿者プロフィール

猿投の森づくりの会
猿投の森づくりの会
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